検査機器紹介

当院では、的確な検査を行わずに正しい診断に辿り着くことは困難だと考えています。患者に合った最適な検査を適切なタイミングで実施して最良の治療へと繋げていきます。

見出しあしらいMRI

今までの一般的な整形外科クリニックでは単純撮影(いわゆるレントゲン検査)だけで診断を行なっていましたが、単純撮影は骨のおおまかな形状しかわからなかったため、小さな骨折や軟骨、靭帯の状態についてはわかりませんでした。

MRIは磁場の強度によって解像度が違います。テスラという単位で表されますが、一般的に言って整形外科分野で必要な解像度としては1.5テスラと言われています。1.5テスラMRIのなかでも当院で採用しているGE社製MRIはコイルが大きく広い範囲を一度に撮影することができます。福山市内の整形外科クリニックで1.5テスラMRIを導入しているのは3件しかありません*。一方機関病院の多くは1.5テスラMRIが導入されています。

今までの整形外科クリニックの治療は「とりあえず保存療法を行い、改善がない場合は機関病院に紹介」でしたが令和のの整形外科は「しっかりと診断を行い、保存療法で治療可能であればそのまま治療、手術が必要であれば機関病院に紹介」です。 *2022年11月現在

見出しあしらいCT

CTはComputed Tomographyの略で、体の内部の断面を見る装置です。高速で回転するガントリーからX線を照射し、画像をコンピューター解析をして「体の輪切り」の画像を作ります。また、撮影した断層画面を処理して骨などの組織を3次元的に観察することも可能です。整形外科分野では、腰椎分離症の治療方針を決定するのに必要不可欠です。また、頭蓋内の出血の有無や、肺の状態の観察にも優れているため、脳出血や肺炎(肺癌)などの命に関わる病気の早期発見にも役立ちます。

レントゲン検査でわからないような骨折がわかることはありますが、「骨折がない」とは言い切れません。本当に小さな骨折の診断にはMRIを用います。

見出しあしらいレントゲン検査

整形外科の診察でレントゲン検査は欠かせないものです、コスト的に安いので、骨折や変形性関節症の状態の経過を追うのに適しています。

上の画像のハンドルの下にある、四角い箱からレントゲンを照射して撮影するわけですが、最も診断に適した撮影をするために必要な体のポジションがあります。

当院は撮影台が電動で昇降するタイプを選んでおります。台への乗り降りが大変な高齢者でも適切なポジションが取りやすくしています。

画像は即座にデジタル化され、診察室に送られます。現像や画像処理で長時間お待たせすることもありません。

見出しあしらいX線透視装置

X線透視装置は簡単に言えば「レントゲンのテレビ」です。レントゲンを当てながら体の向きを変え、いろいろな方向から観察することが可能です。

一番よく使うのは腰のブロック注射です。超音波検査ではわからない、骨の影になっている部分に針をすすめて痛みを和らげることが可能です。また、骨折の治療をしていく上で、レントゲン検査だけではわからない骨折部位が確実に癒合しているかの確認も行えるため、無駄に長い固定をしなくても済みます。

見出しあしらい体組成計

膝や股関節の痛みをとるには体重管理が欠かせません。 どんなにトレーニングを頑張っても、体重を管理しないと膝や股関節に対する負担はなかなか減らないものです。

「体重計に乗ったら先週より体重が減っていた!」と喜んでいませんか?減ったのはほんとにぜい肉でしょうか?ぜい肉が減ったのか?それとも大事な筋肉が減っているのか?くわしくはかる装置が体組成計(たいそせいけい)です。ちゃんとした体重管理ができているか、体組成計で調べながら体重管理を行なっていきましょう。

当院ではスマートフォンで管理できる体組成計を用意しています。 ご自宅で購入しようとすると体組成計は高価ですが、お手持ちのスマートフォンにアプリを入れていただければ、定期的に計測することにより、適切な体重コントロールが行えているか、チェックすることが可能です。

見出しあしらい骨密度測定機

当院は骨粗しょう症の予防と治療のガイドライン2015年版に準じて骨粗しょう症治療を行っています。当ガイドラインによると、骨粗しょう症の診断、治療効果判定には腰椎と大腿骨近位部がもっとも適しています。簡便な手関節や踵で測定する検査法と異なり、直接問題となる部位の骨密度を正確に測定することが可能です。当院ではGE社製 PRODIGIYを導入し、骨粗しょう症の予防、診断および治療に取り組んでいます。

見出しあしらい血圧脈波測定

「足がしびれる」原因は大きく分けて次の3つです。

1

神経がしめつけられて生じるしびれ

MRIや超音波にて診断が可能です。

2

糖尿病によるしびれ

問診で診断が可能です

3

血管が細くなり血流が十分に供給されなくなるために生じるしびれ

診断のために必要なのが血圧脈波測定です。

上肢と下肢に血圧を測定します。上肢と比較して下肢の血圧が低いと、足に行く血管が狭くなっている可能性があります。 疑わしい症例は血管外科に紹介しています。